JOURNAL

2026/06/04 16:54



現在、上野の森美術館ではゴッホ展が開催されています。

今回のメインビジュアルは「夜のカフェテラス」。
けれど、この服たちを見て私が思い出したのは別の作品でした。

中学生の頃、美術の授業で有名な絵画を自由に描く課題があり、私が選んだのは「ひまわり」。
油絵ではなくアクリル絵の具でしたが、黄色を重ねても重ねても、思うような色にならなかったことを今でも覚えています。

ゴッホの絵は、ただ明るい黄色だけではありません。
温かい黄色、少しくすんだ黄色、光を受けた黄色。
ひとつの色の中に、いくつもの色がありました。

今回最初に目に留まったのも、そんな黄色のブラウスでした。
けれど、見ているうちに、植物を思わせるグリーンや、やわらかく淡い空を思わせるブルーにも惹かれていきます。
それぞれまったく違う色なのに、どこか一冊の画集の中で出会ったような感覚がありました。
この服たちを眺めていると、色の中にある物語や記憶を探したくなります。

服としてだけではなく、一枚の絵を見るような気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです。


繊細な刺繍と、やわらかなイエローが印象的なブラウス。

植物を思わせるグリーンが目を引く、刺繍入りのブラウス。

淡いブルーと軽やかなシルエットが魅力のワンピース。


今回のJOURNALを書くきっかけとなった展覧会